糖尿病の分類
糖尿病には、その研究が本格的になり始めた19世紀末に、大きく分けて2種類あることに研究者達は気づきました。当時の分類では、子供や若者、体形的には普通か、痩せている人が発症しやすい糖尿病を「やせ型糖尿病」、ある程度年を重ね、肥満した人が多く発症する糖尿病を「肥満型糖尿病」と呼んでいました。しかし、この頃の研究では糖尿病自体の発症原因が明確でなく、2種類の糖尿病の違いについても、その原因については謎だったのです。
1921年にはすい臓からインスリンが発見され、糖尿病の原因は、体内でのインスリンの働きが不足していることが明らかにされました。ですが、「やせ型」と「肥満型」の違いの原因については、まだ、はっきりとした事は解明できずにいました。
インスリンが発見された翌年から、インスリンによる治療が行われ、1930年代には2種類の糖尿病の原因の違いが分かり始めました。「やせ型糖尿病」にはインスリンがよく効くのに対して、「肥満型糖尿病」はインスリンの効きが悪いことが多かったのです。その後の研究で、インスリン治療の効果が高い「やせ型」は患者の体内で殆どインスリンが分泌されておらず、一方、「肥満型」では体内でインスリンは分泌されているのですが、その働きが悪くなってることが分かったのです。
このような原因の違いからやせ型を「インスリン依存型糖尿病」、肥満型を「インスリン非依存型糖尿病」として分類しました。しかし、インスリン非依存型の糖尿病でも、インスリンの投与による治療が必要なことも多いため、現在では、前者を「1型糖糖尿病」、後者を「2型糖尿病」と名称し、使用されています。
(参考書籍:糖尿病のすべてがわかる本 矢沢サイエンスオフィス編)
更新日 2005年3月5日
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