糖尿病と食事 後編
糖尿病を治療、予防するための食事として、栄養素のバランスがとれた食事(献立)である、と云う事が挙げられます。体に必要な栄養素を偏ることなく摂取することで、健康増進することはもちろん、バランスの良い食事ほど血糖値が上がりにくいのです。また、バランスの良い食事を心掛ければ、カロリーオーバーもある程度は防ぐ事ができます。
カロリーの低い食事が良い食事と言う訳ではありません。カロリーを抑える為、糖質を含む食品を減らすだけでは、バランスのとれた食事としての効果は期待できないのです。バランスの良い食事とは、この食品が特に良いとか、この食品は食べては駄目などではなく、3大栄養素(タンパク質、脂質、糖質)のバランスと、ビタミンやミネラル、食物繊維、いずれも過不足なく摂る食事のことなのです。
バランスの良い食事は、主食、主菜、副菜の3種類の組合せが基本となっています。
主食はごはんやパンなどの穀物類で糖質を含む食品です。主食のカロリー量は、一日のカロリー所要量の半分強が良いと言われており、一日の所要カロリーが1600kcalの人なら800〜900kcalで、お茶碗に軽めによそったゴハン5〜6杯分に相当します。これを3食均等に分けて主食とします。
主菜はタンパク質、糖質などを含む食品で、魚や肉を使った料理となります。タンパク質食品は一日のカロリー所要量の4分の1が適量と言われ、一日1600kcalの人なら約400kcalで、一食約130kcalとなり、これは魚の切り身一切れに相当します。主菜は食品の種類や調理法でカロリーが大幅に変化します。昼に油を使った肉料理を食べましたら、夕食はあっさりとした焼き魚にするなどして、カロリー調節をしましょう。なるべく、同じ食材に偏らないように心掛けてください。
副菜は、緑黄野菜や海藻、キノコ類をメインに、食物繊維、ミネラル、ビタミンの摂取をしましょう。一日の摂取量は350g以上と少々多めですが、3食に分けて食べますと、食後の急激な血糖上昇を抑える事ができます。ただし、マヨネーズやドレッシングのかけ過ぎには、注意しましょう。
これに、カルシウム補給のため、牛乳や乳製品を食べるようにし、果物を適量摂るように心掛けましょう。丼物などは、主食と主菜と考え、そこに副菜をプラスすることで栄養素のバランスをとりましょう。
しかし、これらの事に気をつけていても、規則的な食習慣を身に付け守らなければ、糖尿病の治療や予防に効果をあげられません。朝、昼、夕の食事時間を規則的に摂り、一定間隔をあけるようにし、分量も均等にすることで食後血糖値の変動が少なくなるのです。これにより、膵臓の負担が軽減され糖尿病に対して効果を発揮するのです。バランスの良い、規則正しい食事は糖尿病だけでなく、私たちの日頃の健康維持にも大いに役立ちます。また、糖尿病の方だけでなく、家族全員でバランスのとれた食事をするようにすれば継続しやすく、大きな効果が期待できるようになります。
更新日 2004年11月2日
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