黒大豆とアントシアニン
アントシアニンは植物に含まれる紫色の色素で、抗酸化物質であるポリフェノールの一種です。ブルーベリー類に含まれる事は有名で、他にも、赤キャベツや紫サツマイモ(アヤムラサキ)などに含まれています。
ブルーベリーを食べると、目によい事は広く知られています。この視力向上作用はアントシアニンの働きにあります。目の網膜には光を感知するタンパク質「ロドプシン」が存在します。ロドプシンは「オプシン」という物質と、「レチナール」という物質がくっ付いたタンパク質で、光を受けますと、オプシンからレチナールが離れ、それが刺激となって視神経に伝わり、脳が光として認識します。オプシンから離れたレチナールは再び合成されロドプシンとなり、次の刺激に備えるといった循環をしています。しかし、年をとったり、目を酷使しますと、ロドプシンの再合成が分解のスピードに追いつけなくなり。ロドプシンの分解、再合成の循環に支障をきたしてしまうのです。この時、ブルーベリー類などに含まれるアントシアニンが、ロドプシンの再合成を助ける働きをし、これにより、疲れ目の改善、視力向上の作用が現れるのです。アントシアニンに視力向上作用がある事は分かっていますが、何故、ロドプシンの再合成を促すのかは、詳しくは分かっていません。
抗酸化物質であるアントシアニンは、ガンや動脈硬化を引き起こす、活性酸素を体内から除去する作用も持っています。最近の研究では、血圧を上げる酵素の働きを抑える効果や、肝機能の向上作用があることが分かっており、高血圧や肝障害の予防、治療などに期待がもたれています。また、アントシアニンには、血液をきれいし、血流を良くする効果もあるとされています。
ブルーベリー類に多く含まれることで有名なアントシアニンですが、黒大豆(黒豆)にも多く含まれているのです。黒大豆のアントシアニンは実ではなく、その黒い皮に含まれており、ブルーベリー類に含まれるアントシアニンよりも、大豆アントシアニンは強力な抗酸化作用を持っているのです。黒大豆に含まれるアントシアニンのほとんどは、「クリサンテミン(シアニジン-3-グルコシド)」という種類で占められ、他のアントシアニン類に比べ、より優れた抗酸化作用を持っていることが分かっています。
黒大豆は強力な抗酸化作用を持つクリサンテミンをブルーベリー類に比べ、約3倍も含有しており、血流の改善や冷え性、肩こりにすばやい効果を現すと言われています。生活習慣病や眼精疲労などの改善にも役立ちます。その他にも、黒大豆に含まれるアントシアニンには、皮膚に存在するコラーゲンに働きかけ、強化する作用を持っており、その作用で肌の張りやつやを良くする美肌効果もあるとされています。
更新日 2005年2月10日






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