代用品「マーガリン」
19世紀、フランスでは戦争や革命が相次いでおこり、国は貧困に襲われました。バターなども当然不足したため、その中で考案されたのが植物性油を固める方法で作る「マーガリン」なのです。
近年では、紅花油やコーン油などの植物性油脂を素材にマーガリンが作られ、肥満やコレステロールの原因となるバターよりも「低カロリー」で健康に良い食品として、利用している方も多いようです。しかし、マーガリンは本当にバターより、健康的なのでしょうか?
確かに、マーガリンはヘルシーな植物性油が使われています。本来、植物に含まれる脂質(不飽和脂肪酸)は常温では液体状になっています。それを化学変化させる事により固体の油(硬化油)にし、乳化剤と水を加え、急冷することにより、マーガリンは作られています。つまり、マーガリンに使われている植物性油は化学変化により、その性質を変えられている訳です。
この化学変化により脂肪酸の分子結合が変化し、自然界では存在しない「トランス型」脂肪酸になってしまうのです。(天然の脂肪酸の分子結合をシス型といいます。)
脂肪酸は細胞膜の材料となるのですが、この「トランス型」脂肪酸で作られた細胞膜は天然の脂肪酸で作られたものより弱く、細胞が傷つきやすい環境にしてしまいます。また、脂溶性ビタミンの吸収を阻害したり、エネルギー効率が悪いため、体内に残留したりするのです。
「トランス型」の脂肪酸はマーガリンだけでなく、植物性油脂を使った加工食品(インスタントラーメンやスナック類など)にすべて含まれていると言っていいようです。元々、自然界に存在しない「トランス型」脂肪酸を含む加工食品を長期食べ続けますと、心臓病やガン、糖尿病などの生活習慣病にかかる可能性が高くなると言われており、やはり、大量の摂取、偏食は避けた方が良いと思われます。
そう考えますと、マーガリンは「自然食品」であるバターの、あくまでも「代用品」であり、「低カロリー」の健康に良い食品と言った意味合いからは違っているようです。
更新日 2004年 9月23日






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