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ミネラルって何?:貧血とミネラル

貧血とミネラル

貧血とは血液中のヘモグロビン濃度の低下、赤血球数の減少により酸素運搬能力が低くなってしまい、その結果、体の組織が酸素欠乏状態になることです。一般的な症状として、全身の倦怠感、無力感、頭重感、耳鳴り、目まい、息切れ、失神、狭心症発作などが現れます。

貧血は様々な要因で引き起こされます。主な貧血として、「鉄欠乏性貧血」、「溶血性貧血」、「再生不良性貧血」、「巨赤芽球性貧血」などがあります。今回は、必須ミネラルである鉄が不足することで起こる、「鉄欠乏性貧血」について説明します。

貧血の原因としてもっとも多いとおもわれる、「鉄欠乏性貧血」。人体の組織に酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するには鉄が必要不可欠です。その鉄が不足することで、赤血球が小さく薄くなり、血の色素の元でもあるヘモグロビン量も減るので、血の色がうすくなります。このことから「小球性低色素性貧血」とも呼ばれています。鉄欠乏性貧血の場合、一般の症状の他に、爪の変形や割れやすくなる、舌炎、食道の違和感などが現れます。

鉄欠乏性の貧血は女性や思春期に多く見られます。その理由として体の著しい成長や、ダイエット、偏食などで鉄分が失われ、不足するためです。妊婦の方や中高年の婦人、お年寄りなどは、鉄不足のほかに亜鉛不足による「亜鉛欠乏性貧血」を併発している場合があります。また、必須ミネラルである銅が不足することでも鉄欠乏性貧血を引き起こします。銅は鉄と同じくヘモグロビンの生成に関わっているほか、鉄を腸内で吸収するのに必要なミネラルだからです。ですが、銅の過剰摂取は、銅の酸化作用によりヘモグロビンが変性してしまい、逆に貧血の原因となってしまいます。

食品に含まれる鉄には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。非ヘム鉄よりヘム鉄のほうが吸収率が高く鉄分の補給源としては優れているのですが、ヘム鉄は動物性食品に多く含まれている為、脂肪や飽和脂肪酸の多量摂取につながりやすく、注意が必要です。ヘム鉄が多い食品としては牛レバーなどがあげらますが、ビタミンA(レチノール)も多く含まれており、ビタミンAの過剰摂取が心配されます。ビタミンAを取り過ぎますと、体内に蓄積され、胸焼けや吐き気、疲労感などの症状が現れるので注意をしましょう。

日本では食事から取る鉄分は85%が非ヘム鉄です。吸収率でヘム鉄に劣りますが、バランスのよい食事をしっかり三度取っていれば、十分に必要量を摂取することが出来ます。非ヘム鉄はビタミンCにより吸収が促進されるので、ビタミンCも一緒に取れる献立を考えるのも良いと思います。


更新日 2004年 10月4日



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