味オンチはミネラル不足
あなたは、「食べ物の味がわからない。」、「同じ物なのにうす味に感じる。」、「以前より、味付けが濃くなったと、人に言われる。」などの経験はないでしょうか。最近、このような「味覚障害」と言われる症状が増えてきているのです。症状として、味覚減退(味を感じにくい)、異味症(甘いものなどを食べても苦く感じたりする)、悪味症(何を食べてもおいしくない)、味覚消失(味を感じない)などがあります。とくに、思春期、若い世代の女性や高齢者の方に、このような症状が多く見られ、これには、微量ミネラルの「亜鉛」が関わっているのです。
人は口内にある味蕾と言う器官で味を感知しています。舌の表面には白いブツブツしたものが覆っています。この小さな突起物を「乳頭」と言い、4種類ある乳頭の内、3種類が味蕾を含んでいます。1個の乳頭には数個〜250個くらいの味蕾があり、成人では口内全体で5000〜9000の味蕾を持っているのです。この味蕾細胞は短期間周期で生まれ変わっており、ふたたび再生するには亜鉛が必要なのです。つまり、亜鉛が不足しますと味蕾が再生できなくなり、味を感じなくなる「味覚障害」を引き起こすのです。
味覚障害、亜鉛不足の原因としては、「偏食」が考えられます。高齢者の方などは、加齢による食事制限や食事量自体の減少によって、亜鉛の摂取量が減ってしまうことがあります。また、体の老化により亜鉛の吸収機能が衰えや、高齢者の方に多い糖尿病、高血圧の薬剤成分が亜鉛の細胞への取り込みを阻害し、亜鉛不足に拍車をかけているのです。女性に多い理由としては、亜鉛が女性ホルモンの分泌に関係しているため、常に多量の亜鉛を必要としています。ですが、ダイエットブームなどで偏食や食事量を減らしてしまい、亜鉛不足に陥ってしまうことがあるのです。
また、亜鉛は貧血症にも関係しています。「亜鉛欠乏性貧血」と言い、味覚障害と同じ亜鉛不足が原因で起こり、中高年の女性、妊娠中の方などに多く見られる症状です。
亜鉛は摂取し難いミネラルではなく、普段食べている野菜や肉類、魚類などに少しずつ含まれており、偏食をせず、毎日、しっかりとした三度の食事をしていれば、亜鉛不足になる可能性は低くなるのです。最近ではサプリメントなどで摂取することも出来ますが、過度の亜鉛摂取は中毒の危険性があります。こちらの「一日に必要な所要ミネラル量」の表などを参考にして、バランスの良い亜鉛摂取を心掛けてください。
更新日 2004年 9月28日
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