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高血圧と動脈硬化:動脈硬化と喫煙

動脈硬化と喫煙

喫煙は動脈硬化の発症、進展させる最大の原因のひとつです。動脈硬化の促進作用は、葉巻などに比べ、私たちの周りでもっともよく売られている紙巻タバコが著しいとされています。

タバコの煙には多くの有害物質が含まれているのですが、動脈硬化を主に促進させるのが、ニコチンと一酸化炭素です。ニコチンは闘争ホルモンとも呼ばれるカテコラミンの分泌を上昇させ、心拍数や血圧の上昇、血液凝固系の機能を高め、血管壁に血小板の凝集、粘着を促進させます。一酸化炭素は、本来、細胞組織に酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンとくっ付き、血管内皮細胞を傷つけたり、末梢組織への酸素供給量を減らしてしまいます。

習慣的に喫煙をつづけますと、血管壁をどんどん傷つけてしまい、粥状動脈硬化を促進させます(参考:動脈硬化の原因 その2)。また、白血球数やヘマトクリット値(血液中に含まれる赤血球容積の値)が高くなり、血液粘度を上げ血液をどろどろにし、フィブリノーゲン(血液を凝固させるもととなる物質)の濃度も上昇するので、血液を凝固させ易くなってしまいます。喫煙は、血液が固まってできる血栓を溶かす、線溶活性を低下させますので、血栓を取り除くことができず、急性の血栓性閉塞の危険性が高くなります。このように喫煙することにより、循環器病の直接の原因となっていることが少なくないのです。

動脈硬化を促進する原因として、大きな割合を占める喫煙。世界保健機構(WHO)でも「喫煙は予防しうる現代最大の疾患」としており、副流煙による受動喫煙(自分では吸わない喫煙)なども含め、社会的にも極めて重要な問題として扱っています。喫煙は、嗜好品の中でも「害あって益なし」の代表です。自分の健康の為にも、また、家族や周りの人の健康の為にも、早めの禁煙をおすすめします。

(参考書籍:生活習慣病講座 南江堂 発刊)


更新日 2005年2月22日



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