肥満と動脈硬化
肥満は身体に脂肪がつきすぎた状態をいいます。肥満は大きく分けまして、続発性(症候性)肥満と原発性(単純性)肥満とがあります。前者の続発性肥満はホルモン異常などの疾患が原因となり、肥満となる場合で、稀なタイプの肥満です。これに対して後者の原発性肥満は、遺伝的な要因に加え、普段の食生活や運動量などの生活習慣によって引き起こされる肥満で、いわゆる、食べ過ぎによるエネルギー過多と運動不足による肥満です。肥満者の90%以上がこの原発性肥満と言われています。
肥満になりますと、高血圧や糖尿病になり易くなり、動脈硬化も急速に進んでしまいます。適正体重の人と比べ肥満の人は動脈硬化になり易く、それが原因とされる冠動脈疾患の合併が多いといった結果が出ているのです。
最近では、脂肪が何処に蓄積しているのかも重要視されています。背部や大腿部などに脂肪が蓄積するタイプの肥満を末梢性肥満と言い、俗に「洋ナシ型肥満」とも呼ばれています。主に下半身に脂肪が蓄積する末梢性肥満は若い女性に多く見られます。それに対して、腹部などに脂肪が蓄積したタイプの肥満を中心性肥満と言い、男性や更年期を過ぎた女性に多い肥満です。「リンゴ型肥満」とも呼ばれるこの肥満は末梢性肥満と比べ、循環器系の疾患を発症し易くしてしまいます。その上、内臓に脂肪がつく「内臓脂肪性肥満」になっている場合が多い為、高中性脂肪血症や低HDL血症、高インスリン血症といった症状を合併して発症することが多いと報告されています。
肥満は普段の生活習慣が原因で引き起こされている場合が殆どです。肥満を改善、治療のためには、やはり、普段の食事の改善、適度な運動をすることが重要になります。また、食事療法や運動療法は個別にやるのでなく、同時に併用することで肥満に対して効果を発揮するのです。
(参考書籍:生活習慣病講座 南江堂 発刊)
更新日 2005年2月16日
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