家庭での血圧測定
最近では、家庭でも簡単に血圧が測れるようになりました。ですが、血圧計の種類もたくさん出ており、どれにすれば良いのか迷ってしまいます。血圧の測定機は大きく分けて3種類のタイプがあります。まず、私たちが診療所などでよく見かける上腕で血圧を測るタイプ、次に手首で測るタイプ、そして指で測るタイプとがあります。この3タイプの内、もっとも血圧が正確に測れるのは上腕で測るタイプで、他の2つのタイプは血圧の高い人や高齢者などでは、実際の血圧値より低い値が出てしまうことがあるのです。WHO(世界保健機構)でも、上腕で血圧測定するタイプを使うようにススメています。
家庭用の血圧測定機は、機種などにもよりますが大体3年ほどで測定の精度が落ちてきます。よく使う椀帯なども消耗していきますので、3年以上経った機種を使っている人は、一度かかりつけの医師などに自分の血圧を測ってもらい、使っている機種との誤差を調べたり、誤差がある場合はその機種のメーカーに修理、相談をしてみましょう。血圧の管理には正確に測れる血圧計が欠かせません。いつでも正しい血圧値が得られるように。血圧測定機をメンテナンスすることも大切です。
家庭用の血圧測定器のほとんどが左側の上腕で測るように作られています。これは右利きの人が多く椀帯を巻いたり、操作などをするのに楽だからです。よくある質問で「右と左の腕では血圧値にちがいがあるのか?」と、聞かれる人がいます。基本的には左右の上腕血圧は同じなのですが、時には左右の血圧に差がでる人がいるようです。このような人は、血圧の低い上腕側の上流の血管部分で動脈硬化を起こしてる場合があり、その為に左右の血圧に差が出ていると考えられます。左右の上腕血圧に差が出た場合、高いほうの血圧を自分の血圧と考え、以降は同じ上腕で測るようにしましょう。
血圧は1日に2回くらい測るのが理想で、一日の内でもっとも血圧が高い朝と、血圧が低くなる就寝前に測るのが良いとされています。血圧を測りはじめる前は、最低でも3分間は椅子などに座り安静にし、リラックスした状態で測ることが大切です。測り終えて、もし自分が望んでいた数値が出なくても、2度、3度と測り直すのは良くありません。かえって精神的に昂ぶってしまい、血圧の上昇を招いてしまいます。家庭用血圧測定機の普及は簡単に血圧が測れるようになった反面、いつも血圧のことが気になり測りすぎてしまう、血圧不安症などの精神症も引き起こしているのです。このような症状は時間的に余裕のある高齢者や几帳面な人に良くみられます。
家庭用の血圧測定機の数値は、あくまでも健康の管理や医師などが診療する際の目安となるものです。あまり血圧計の数値に振り回されないことも大切です。もちろん、体の異常を発見するのにも役に立ちます。もし、血圧が高い状態で、頭痛や吐き気、胸の痛みなどを感じましたら、なるべく早く医師に診て貰うようにしましょう。
(参考書籍:新編 高血圧の生活ガイド 医歯薬出版株式会社 発刊)
更新日 2005年1月15日
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