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高血圧と動脈硬化:入浴と高血圧

入浴と高血圧

お風呂で疲れを癒すのは気持ちの良いものです。特に寒い冬などは暖かいお風呂が楽しみになってきます。お風呂にゆったりとつかり、疲れを癒す習慣は日本人特有のもので、欧米などは浴槽につからず、シャワーで体の汚れを落とすのが一般的です。しかし、最近では入浴中に死亡するといった事故が増えており、これには浴槽につかる日本人の入浴スタイルが関係していることが解ってきたのです。

日本での入浴中の事故は11月〜3月に多発しており、高齢者(70歳以上)がもっとも多いのですが、最近では50歳代でも入浴中の事故が増えてきています。入浴中の事故が増えている理由としては、家風呂の普及によりお風呂自体が密室化していることがあげられます。つまり、入浴中に体調が悪くなっても、周りの人が気付かない事が多くなっているのです。そのうえ、いつでも入れる気軽さから、深夜にお酒を飲んで入浴し溺れてしまう事故も増えているのです。また、高齢化が進み心臓病などを抱えている人の増加や、高齢者のみの世帯も増え事故の発見が遅れてしまう場合もあります。

お風呂で浴槽につかりますと、入浴直後には急激に血圧が上昇し、その後、浴槽につかっている間に今度は急激に血圧が下がっていく、大きな血圧変動が起きます。高血圧の人はこの血圧変動により、入浴中の事故を引き起こす可能性が高いのです。入浴直後の血圧の急上昇が脳出血を起こしやすくし、その後の血圧の急降下が、心筋梗塞や脳梗塞などを発生させると言われています。特に、飲酒後に入浴しますと入浴中の血圧の降下が更に急になり、非常に危険です。高血圧の人は以下のことに注意して入浴するようにしましょう。

  • ○冬場や寒い時は、脱衣所や浴室をあらかじめ暖めておきましょう。
  • ○一番風呂を避け、浴室が暖まってから入浴しましょう。
  • ○浴槽の水位を下げ、肩から上はお湯につけない半身浴にしましょう。
  • ○お湯の温度は42℃を超えないようにし、入浴時間は短めにしましょう。
  • ○冷たいタオルを頭に置き、のぼせを防ぎましょう。
  • ○体調の悪い時は入浴を避けましょう。
  • ○飲酒後や食事直後の入浴は避けましょう。
  • ○お風呂あがりには、コップ一杯の水分補給をしましょう。

入浴中、入浴後の事故は血圧の変化だけでなく、体内の水分が減る事で、血液が固まりやすくなっている事も原因の一つとされています。お風呂の後はしっかりと水分補給をし、入浴による事故を防ぎましょう。

(参考書籍:新編 高血圧の生活ガイド 医歯薬出版株式会社 発刊)

更新日 2005年1月11日
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