脳卒中と動脈硬化 その2
高血圧性脳出血
脳の血管が破れ出血してしまう脳出血は、尿毒症や白血病、日本脳炎などの時でも起こり、血圧に関連した脳出血を「高血圧性脳出血」として区別しています。高血圧性脳出血は脳の細動脈が動脈硬化により傷つき、何らかのきっかけで傷んだ血管が破れ出血するのですが、その出血の詳しいメカニズムはまだ解明されていません。高血圧性脳出血は運動や仕事などをしている活動中に発作がおこるのが特徴で、発作は数分から一時間以内に頂点に達し、半身麻痺や昏睡状態になる場合があります。
もし、脳出血の発作が起きましても、あわてて病人をゆすぶったり、むやみに動かしては危険です。自然な状態に寝かせ、アゴをあげ呼吸をしやすくします。嘔吐する場合もありますので気道を確保し窒息を避けてください。応急処置としては、手足に痺れが現れた場合は、痺れた手足とは逆の頭部を冷やすようにしますが、何よりも大事なのは慌てず、速やかに医師や救急車を呼ぶ事です。
くも膜下出血
「くも膜下出血」は、脳の表面に近い「くも膜」と言われる部分で動脈に小さなコブ(動脈瘤)ができ、そのコブが破れ、出血することで起こります。くも膜下出血は高血圧性脳出血と違い、運動などの活動をしていなくても発作が起こってしまいます。前触れもなく起こる事の多いくも膜下出血は、ほかの脳出血よりも予知が難しいとされ、発作が現れますと、脳出血より激しい頭痛に襲われます。その他の症状としては、嘔吐や痙攣が起こり、出血が広がりますと、四肢麻痺や言語障害が現れてきます。
くも膜下出血の場合も、高血圧性脳出血と同じように病人を安静にし、あわてず医師や救急車に連絡することが大切です。特にくも膜下出血は発作の再発率が高く、一度、くも膜下出血の発作が起きますと、一週間以内に三割、二週間以内に五割、四週間以内になりますと七割の患者が、発作を再発してしまうのです。このように、再発率の非常に高いくも膜下出血は、早急に医師による治療の必要な疾患なのです。
(参考書籍:これで安心 高血圧・動脈硬化 予防と治療 高橋書店発刊)






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