二次性高血圧とは?
高血圧は別の症状や病気になる事でも発症する場合があります。この様な高血圧を「二次性高血圧」と言い、特に腎臓異常は高血圧と深く関係しています。腎臓の異常が高血圧を招き、時には、高血圧が腎臓の異常を招くのです。
腎炎などの腎臓病になりますと、腎臓からレニンという酵素が分泌されます。腎臓から分泌されたレニンは血中に流れ、アンジオテンシノーゲンと言う物質と反応しアンジオテンシンという物質に変わります。このアンジオテンシンが血圧を上げる原因となるのです。アンジオテンシンは細動脈に働きかけ、血管が緊張、収縮することで血圧が上がり高血圧となるのです。腎臓病から引き起こされる高血圧とは逆に、高血圧により引き起こされる腎臓病もあります。高血圧が長く続きますと動脈硬化が起こるのですが、腎臓の血管に動脈硬化が起こる事が多く、その為血管が細くなり、血流の悪化のため腎臓病になってしまうのです。高血圧と深く関わっている腎臓は、高血圧を引き起こす加害者でもあり、高血圧により異常を起こしてしまう被害者でもあるわけです。
女性の方は妊娠中に高血圧になる場合があります。妊娠後期に起きる「妊娠中毒症」に伴うもので、血圧上昇のほかに、顔のむくみやタンパク尿が出たりします。血圧上昇の原因としては妊娠時に胎盤でつくられる物質が血管や腎臓に刺激を与える為とされていますが、妊娠中毒には急激な血圧上昇で痙攣を起こしたり、腎臓機能に異常を起こす悪性の物もありますので、妊娠中の女性は注意が必要です。また、ホルモン分泌の異常でも高血圧の症状は現れます。このような高血圧を「内分泌性高血圧」といい、甲状腺、脳下垂体、副腎などの器官から分泌されたホルモンが関係しています。分泌されたホルモンが多くても少なくても高血圧になるのですが、特に高齢の女性はホルモンのバランスが崩れてしまい、高血圧になり易くなると言われています。
これらの二次性高血圧は血圧を下げる為の薬(降圧剤など)の効果が、あまり現れない場合が多いようです。これは、別の症状、病気になる事で引き起こされている高血圧の為で、原因となっている病気、症状を治療することで、高血圧も改善されていきます。
(参考書籍:これで安心 高血圧・動脈硬化 予防と治療 高橋書店発刊)






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