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高血圧と動脈硬化:本能性高血圧とは?

本能性高血圧とは?

高血圧は症状のでる年齢や原因によって何種類かに分類されます。その中でも最も多いとされているのが「本能性高血圧」です。本能性高血圧とは、他の臓器にはこれといった異常はなく、血圧だけが高い状態のことを指します。何故、血圧だけが上がるのか、まだはっきりとは解っていないのです。少し昔までは、高血圧の原因は腎臓の異常によるものだとされていました。確かに、腎臓病と高血圧は深く関わっているのですが、研究が進むにつれ、腎臓とは関係なく発症する高血圧の存在も解ってきたのです。

最近の研究では血圧を上げる要因(塩分の摂りすぎ、体質、ストレス、肥満、動脈硬化など)は、かなり解明されています。しかし、高血圧を引き起こす「最初で最大の原因」となりますと、いまだ明確にはされていないのです。個人の体質や環境、生活習慣などは人によって様々です。それらに密接に関係している高血圧の発症メカニズムは、その原因も様々で特定が難しいのです。

本能性高血圧は血圧だけが高く、他の臓器に異常がみられない場合が殆んどです。ですが、他の臓器に異常が無いからっといって、安心してはいけません。高血圧の状態が長く続きますと動脈硬化を招き、次には狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞や腎臓病といった様々な合併症が現れるようになるのです。本能性高血圧のうち、これらの合併症が現るようになるのは高齢者の方に多く、若い人にはほとんど見られません。このような、合併症が現るまでに長期間かかる高血圧を「良性高血圧」といいます。

しかし、稀に高血圧が発症から急速に症状が進み、ごく短期間(2〜3年)で合併症を併発し、命に関わってくる場合があるのです。このような症状の進行が急速な高血圧を「悪性高血圧」といい、比較的、若い人に多いと言われているのです。悪性高血圧は早期の発見、治療が欠かせません。「自分は若いから、高血圧の心配はない。」などと油断するのは危険です。すこしでも体調に異常を感じたら検診などを受けるようにしましょう。

原因が解らない本能性高血圧に対して、他の病気などが原因で引き起こされる高血圧を「二次性高血圧」、または「続発性高血圧」と言います。二次性高血圧は20〜30歳代に多く見られ、病気などの要因で血圧が急激に上がります。ですが、原因が分かっているのでその原因を取り除く、病気を治療することで、血圧も次第に正常値に戻るのです。

(参考書籍:これで安心 高血圧・動脈硬化 予防と治療 高橋書店発刊)

更新日 2004年12月2日
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